123:名無しNIPPER[sage]
2019/02/02(土) 14:09:25.01 ID:ShT9FOd/O
そういや艦娘に毒舌キャラっていたっけ?提督に対して当たりの強い艦娘はいるけど、艦娘同士ではどうなんだろ。
124: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/02/02(土) 23:14:36.11 ID:hoU/oQbZO
度重なる遅延にただただ申し訳なく思っております...
続き投下します
125: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/02/02(土) 23:17:11.85 ID:hoU/oQbZO
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126: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/02/02(土) 23:18:27.78 ID:hoU/oQbZO
神通「姉さんが自分から言ってきた事じゃないですか」
川内「いやぁ、その...言いたい事だったのは本当なんだけど、言っちゃいけない約束だったから...」
127: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/02/02(土) 23:19:40.20 ID:hoU/oQbZO
神通「いいですけど...別に夜戦の練習相手くらい口止めする必要ないでしょうに」
川内「私もそう言ったんだけどね...約束だから...」
128: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/02/02(土) 23:21:13.92 ID:hoU/oQbZO
那珂「でも戦艦が夜戦に付き合うなんて珍しいね」
ふと疑問に思ったことを口にした。
山城のことを話題にするなど、那珂にとっては久々であった。
129: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/02/02(土) 23:23:10.92 ID:hoU/oQbZO
−もっとも、それらは実に些細な追加的説明にしかならない。一番の理由は、山城が嫌われ者で彼女自らも他者を拒絶する姿勢を見せていること、そして何よりもあの夜に姉達が放った言葉が、ますます真実味を帯びて那珂にとっての山城という人物像を固めていったことにあった。
こうして那珂には、最初は山城に対する漠然とした怯えが定着していった。次にその怯えは鎮守府生活への順応と共に、意識する必要がない程までに遠い距離感へと変容していった。そしていつの間にか、その遠い距離間ゆえに、山城のことを特別意識するということはほとんど無くなっていた。
130: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/02/02(土) 23:24:14.05 ID:hoU/oQbZO
もはや山城の意図や思考が気になるなんてことはなくなっていた。山城が噂通りの言動をする度に、あぁ流石は嫌われ者だな、と納得するだけであった。
今もしも誰かに − 例えば取材好きの青葉にでも − 山城についての人物像を尋ねられたのならば、那珂は迷わずにこう答えるだろう。
131: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/02/02(土) 23:27:41.71 ID:hoU/oQbZO
だから川内が指差した先に山城が居ることには目を疑った。
しかし振り返ってみれば、素振りはあったかもしれない。
そういえば先日の山城が出撃部隊の救援を拒否した騒動では、珍しく川内が助け舟を出していた。
その出撃部隊というのが時雨を含んだ艦隊であったというのが問題を大きくしたのだった。
132: ◆eZLHgmSox6/X[saga]
2019/02/02(土) 23:29:09.66 ID:hoU/oQbZO
もちろん執務室は山城糾弾の熱気を一瞬にして帯び、最優先の救援部隊編成そっちのけで取っ組み合いが起こってもおかしくない状態になった。残念なことにその時は、神通や加賀といった冷静な振る舞いが期待できて発言力もある古参勢が不在だったというのに。
だからいつもは神通がやる役目を同じく古参の川内が引き継いだのだろうと、那珂は納得していたのだった。
だが今の話を聞くと、もしかするとその時既に川内は山城をお得意様としていたのかもしれない。
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