魔王「停戦協定を結びに来た」受付「番号札をとってお待ちください」
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21: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2018/12/31(月) 22:10:08.38 ID:sCIvJdmA0

 とはいえそんなのは人間に限った話ではないのかもしれない。どこの世界にだって、どの種族にだって、よくも悪くもはみ出し者はいる。
 あたしだってそう。アトレイだってそう。

「……」

 四人は荷物を降ろしながら雑談に興じていた。次の旅路の予定を話し合ったり、空間移動魔術のポータルの位置を確認したり、足りない薬品を買うにはどこそこがいいとか、なんとか。
 幸いあたしのことなんて微塵も気にも留めていないようだった。殺気が漏れていないかひやひやしていたけど、大丈夫だったらしい。ともあれあたしの面が割れている可能性も考慮に入れて、とりあえず警戒を続行する。

 直截的にこいつらとの面識はない。ただ、あたしが強者としてのこいつらのことを知っているのと同じくして、四天王たるあたしの存在が認知されていてもおかしくはなかった。




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