魔王「停戦協定を結びに来た」受付「番号札をとってお待ちください」
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10: ◆yufVJNsZ3s
2018/12/31(月) 22:00:47.98 ID:sCIvJdmA0

 あたしは歩きながらすれ違う人間を横目で観察し続けます。

 陽気に中てられて実に朗らかな笑顔。非戦闘員の日常なんてのは、案外こういうものなのかもしれませんが、生憎あたしには縁のないものでした。
 ここは魔界との境界線からはかなりの距離が離れています。人間には翼は生えていません。転移魔法もおいそれとは使えないでしょう。千里眼もなければ、遠くのことを我が身のように感じるのは、きっと難しいのです。

 庁舎から少し歩けば露店や屋台が並んでいます。目抜き通りは芋洗い。肩と肩がときたまぶつかりながら、あたしはお目当ての屋台をようやく見つけました。

「おじさん、串焼きちょうだい。魔ブルゲーとブルゲー、一本ずつ」

「あいよぅ」

 にかっと笑いながら、壮年の男性が四角いぶつ切りの肉の串刺しを差し出してきます。

「二本で八〇ミーナ。保温魔術つきなら一〇〇ミーナだ」

「保温魔術はいらない。けど……」

 ミーナ? なにそれ。



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