96:1[saga]
2019/06/05(水) 15:01:15.62 ID:A6uH0Nqv0
「これで一通り終えたかな。そういえば奥にまだ一人いるね。リントの子かな。」
青年が岩場の奥にある洞窟を指すと光太郎と巧はそれが弦太郎のことだと気づいた。
このままでは弦太郎が危ない。
そう察した光太郎はすぐに身構えていまだに動揺する巧に対してこう指示を促した。
「こいつは俺が相手をする!お前は今すぐ弦太郎を助けてこの場から避難しろ!」
「けど光太郎さん…こいつは…」
「いいから急げ!グズグズしているとみんな殺されてしまうぞ!?」
光太郎は戸惑う巧に怒鳴りながらも指示を出した。
よく見ると光太郎は額から一筋の冷や汗が垂れ落ちていた。
これで巧も察した。目の前にいるこの男は明らかに強敵だ。
恐らく光太郎といえどもタダでは済まされない。
そして巧は洞窟へと駆け足で走り出した。
そんな巧など青年は気にもせず青年は光太郎にのみ鋭い眼光を向けていた。
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