119:1[saga]
2019/06/17(月) 20:02:44.51 ID:eMFfSVab0
『お前は…何者だ…』
何処からともなく声が聞こえた。
これはグロンギの怪人たちのような獰猛さを感じさせない。
むしろ透き通った声だ。
一体どこからこの声が聞こえてくるのか?
『答えろ。お前は何者だ…』
もう一度声が聞こえてきた。今度はハッキリと聞き取れた。
間違いない。遺跡から声が出ている。
「オ…オォ…バリジョ…ジョグジャブ…」
その声を聞きC1号は思わず涙を流した。
ライダーたちにしてみれば怪人が涙を流すなどありえない光景だ。
だがC1号にとってこれは実に喜ばしいことだった。
何故ならC1号はこの島に流れ着いてから遺跡…いや…祭壇の前で生贄を捧げ続けた。
それは気の遠くなる年月だった。いつの日かきっと神が目覚める。そう信じていたから…
そしてその願いはようやく叶った。
さあ、今こそ願いを叶えて欲しい。さらなる力を得たい。
それこそあのダグバをも超える究極の力を…
そしてこの問いに対してC1号は高らかにこう叫んだ。
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