110:1[saga]
2019/06/17(月) 19:47:31.63 ID:eMFfSVab0
「キサマ…何が目的だ!」
そんな戦いの最中、RXはダグバに対して何故この島を訪れたのか問い質した。
いくらグロンギの掟に背いたからといって一族の長が
下層の者たちを相手に直々に粛清を行うために遥々こんな島まで訪れるだろうか?
ひょっとしたら何か別の目的があるのではないか。
「そうだね、ちょっとだけ話してあげるよ。昔ここには神さまがいたんだ。」
これはダグバもグロンギの長老たちから聞いた言い伝え。
その昔、神は自分と同じ姿を象った人を創った。神は自分の子である人を愛した。
だが…
「神さまは人が力を持つことを恐れた。何で恐れたのかは知らない。」
「けどそのせいなのかな。僕たち一族は神から嫌われた。」
「この地には僕たちを嫌ったその神さまが眠っているんだって。」
「僕がここに来た理由はその神さまを壊すためだよ。」
「何故だって?僕たちを嫌う神さまなんて必要ないからさ。」
ダグバがこの地を訪れた本当の理由だった。この地に神が眠っている?
そんな話など聞いたことがない。だが嘘とは思えなかった。
しかしこれが本当の話だとすればダグバは神殺しを行うつもりだ。
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