ヒロアカss 平和な世界。
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7:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 22:08:33.41 ID:JTISf47/0


「爆豪ちゃんは残念だったわね。」


そんな時、蛙吹さんが俯いた顔でそう呟いた。

同時に麗日さんと峰田くんも悔やんだ顔になってしまった。

この個性免許だけどひとつだけある問題があった。それは先ほどの性格診断についてだ。

実はこの性格診断で落とされる人間は滅多にいない。

もしも落とされる人間がいるとすればそれは人間性に余程問題があるということだ。

今から二年前、その性格診断にかっちゃんは落とされた。

理由はかっちゃんの気性が激しいから。

かつて雄英高校でヴィラン連合にかっちゃんが拉致された時のことだ。

あの時の記者会見で

かっちゃんは記者から気性が激しくヴィラン側に与する可能性があるのではと指摘された。

勿論そんなことはなかった。

けど性格診断のテストではかっちゃんがヴィランになる可能性が高いと診断された。

さらに付け加えるとかっちゃんの火を放つ個性は強力だ。

診断に落ちたかっちゃんはその個性の危険性を示唆されて個性抹消薬を打たれた。

勿論かっちゃんは嫌がり抵抗した。けど現実は非情だ。

どれだけ説得してもかっちゃんの危険性を覆すことも出来ず…

その結果、かっちゃんは個性を失った。それからのかっちゃんは惨めだった。

今までかっちゃんは自分の個性を誇って生きてきた。

それが自らのアイデンティティを失ったことで自信喪失に陥った。

かつて僕を無個性と馬鹿にしていたかっちゃんが無個性に陥るなど余りにも悲惨な末路だ。

あれから毎日家の中で個性が戻れるように火を放つ訓練をしている。

けれどそんな訓練に何の意味もない。

個性抹消薬を打たれたら最後、自力で個性を取り戻すなんて不可能だ。

だから今のかっちゃんは本当に惨めでしかなかった。


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