年越し代行
1- 20
1:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 20:07:12.39 ID:JbQZeQhn0
 駅前のゲーセンは知らぬ間に無くなり、フィットネスクラブになっている。
 界隈では有名なヤクザの事務所とその一帯は、近代的なマンションと複合施設に建て替わっていた。

 間違えたか?
 いや、確かにこの駅だ。

 気分を落ち着けるためにコーヒーでも飲もうと、自販機で110円を入れてボタンを押す。
 なぜか出てこないので、ふと値段を見ると130円とあった。

 おそらく流行なのだろう、通りを歩く垢抜けた男女の会話に耳を澄ませても、まるで何を言っているのか分からない。
 そして、街の巨大な電光掲示板に流れる知らない歌手の映像を眺め、受ける疎外感にデジャブを覚える。


 僕は時代に取り残されている。

 そして、年末の時期になると、全てを思い出すのだ。
 僕の本来の仕事を。

 そして、また忘れる。
 そういう仕事だった。


SSWiki : ss.vip2ch.com



2:名無しNIPPER[saga]
2018/12/28(金) 20:09:47.27 ID:JbQZeQhn0
 僕のパートナーは、この道何十年の大ベテランである。
 と言っても、その人の見かけの歳は、僕とそう変わらない。
 それは当然と言えた。

 僕達は仕事柄、歳をとることがない。
以下略 AAS



49Res/44.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice