勇者「彼は正しく英雄だった」
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84:名無しNIPPER[saga]
2019/01/08(火) 01:17:31.28 ID:tKLIg0wqO

第十話

酒場の地下。

この机と椅子二つだけが置かれた狭い室内で、魔法使いと戦士は机を挟んで対面していた。

傭兵は戦士の背後に立ち、二人の様子を眺めている。口を出すつもりはないようだ。

壁に掛けられた光源がどこからか吹く隙間風でかたかたと揺れている。

魔法使い「もう話せる?」

戦士「……ああ、もう何ともねえ。ただ斬られた感覚が残ってるだけだ。首が妙にむず痒い」

魔法使い「アンタはどこも斬られてないし何もされてない。ただ気を失っただけだよ」

戦士「実際はそうなんだろうが確かに斬られた感覚があった。首を剣がするって抜けてくっつーか、首の中に冷たい息を吹き掛けられたみてーな」

魔法使い「ち、ちょっとやめてよ、聞いてるとゾワゾワしてくるから言わないで。そもそも聞いてないし」



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