445:名無しNIPPER[saga]
2019/02/26(火) 23:24:24.90 ID:/1VnlhgoO
踊り子「……」
占い師「母娘だものな、似ないはずもないか……」
踊り子「踊り子はどのような関係だったのですか」
時間稼ぎが目的の問いではあったが、全く興味がないわけではない。
同じ男を愛した女が過去に何をしたのか、それが何よりも知りたかった。
占い師「年も考えずに言えば、恋仇か」
踊り子「……」
占い師「そう鈍い女でもあるまい? 剣士の顔を見て分からぬはずもなかろう」
▼剣士は、傭兵によく似ていた。
踊り子「何故ですか……」
占い師「なにゆえ? なにゆえに亡国の傭兵が私を抱いたのかと、お主はそう言いたいのか?」
踊り子「いいえ? 貴方を抱かざるを得ない状況を貴方が作った。私はそう考えています。
例えば、踊り子を生かしたければ『そうしろ』と迫ったとか」
占い師「あはははっ!!! わけを探すか踊り子の娘よ、お主はそうであったら幸せか?」
踊り子「そうであったらと願っています。軽蔑したくはありません。母も、父も」
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