勇者「彼は正しく英雄だった」
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282:名無しNIPPER[saga]
2019/01/24(木) 00:16:12.88 ID:kY2YNde0O

>>>>翌日

事態が収束したとは言えないが、ひとまず暴動が起きるような状態は脱した。

酒場には傭兵達の姿が戻り、応接室に代わりの仲介業者が入ったことで落ち着きを取り戻しつつある。

しかし、当然のことながら不満を漏らす傭兵も数多くいた。

明らかな拒否反応を示す者、事実を受け止めて渋々ながら従う者、反応は様々である。

以前から街にいた仲介業者とは言え、新顔の受付は信用出来ないのだろう。

中には街を立ち去る傭兵もいた。それだけ受付嬢の存在は大きかったようだ。

冷淡とも言える態度と事務的な口調。そうした態度を取りながらも傭兵の身を案じる受付嬢。

そんな彼女が消えたことは非常に衝撃的であり、裏切られたとすら感じる者もいたようだ。

裏切り行為であるかは別としても、この街の仲介業者に対する不信感が高まったと見ていい。

信用回復は容易なことではなく、時間が掛かることは間違いないだろう。



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