勇者「彼は正しく英雄だった」
1- 20
184:名無しNIPPER[saga]
2019/01/15(火) 22:44:08.96 ID:RyAmNbjwO

第十六話

女騎士「……うっ」

目覚めると、そこには誰もいなかった。

傭兵と僧侶の姿もなく、子供達の姿もない。教会の中は静寂に満たされている。

女騎士はよろよろと起き上がり、辺りを見渡す。

その足取りはふらふらと覚束ない。

壁に肩を預けながら何とか歩みを進めるものの、一歩進むごとに痛みに喘いでいる。

「これは……」

大きく抉れた床、紙きれのように千切られた椅子、壁には大きな爪痕が残っている。

「何が、起きた……」

女騎士は膝を突き、壁を背に蹲った。額から流れた血が頬を伝っている。

頭を抑え、朦朧とする意識の中、女騎士は懸命に記憶を探った。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
451Res/297.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice