24:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/19(水) 23:57:15.37 ID:uEGK3sYu0
「ハルヒ」
「なによ」
「こうしてると、ドキドキしない?」
勇気を出して恋人繋ぎに移行。様子を伺うも。
「ドキドキなんてするわけないでしょ」
「あ、そうですか」
「だいたい、そんなのは一時の気の迷いよ」
「あ、はい」
「恋愛感情なんて、精神病の一種なんだから」
お決まりの持論。しかし、同意は出来ない。
「もしも、私が男だったら……」
ハルヒが走らせていたペンの動きが止まった。
「男なら、ドキドキしてくれた?」
ドキドキしつつ尋ねると、口をへの字に曲げ。
「キョン子が男だったら?」
「うん……たぶん、顔はイマイチだと思うけど」
鋭い眼光に射抜かれ、乾いた笑いで誤魔化す。
「キョン子が、男だったら……ねぇ?」
なにやら熟考している様子。ここが肝心だ。
「絶対、後悔させないから!」
ぎゅっと手を握って説得するとハルヒは頷き。
「それなら、精神病も悪くないかもね」
なんて嘯かれた瞬間、突然、意識が暗転した。
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