星梨花「おとぎの国で大冒険!」未来「その1です!」
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◆Zg71aiNoxo
[sage saga]
2018/12/24(月) 17:33:19.67 ID:dTEaP1MY0
その夜、ミライは苦悩していた。
星梨花に今日仕入れた情報をどこまで伝えたらいいのか、分からなかった。
現状は「不確定な情報が多かったから、明日からまたちょっと調べてみる」
と伝えてはいるが、それだけではもたなくなるのは時間の問題だ。
それに何より、もう先輩の家の蔵書を漁りに行くことは出来ない。
今日の「迷子」の件で、「妖精が一人でほっつき歩くんじゃない!」と
こっぴどく注意されたし、もう同じ手は通用しないだろう。
それに何より、もう先輩の本を読む必要はない。
出口の場所も帰り方も分かったのだ。
一晩悩み続けて、ミライは結論を出した。
最後に知った「あの情報」だけは、今は言わないでおこう。
そう心に決めた。
それから数日後、焼き立てのトーストに
いちごジャムを塗る星梨花に対し、ミライは口を開いた。
ミライ「あのね、星梨花。ちょっといい?」
星梨花「はい、何ですか?」
ミライ「実は、この街から帰れる方法がわかったの!」
星梨花「えっ? 本当ですか?」
ミライ「うん!
ここからずっと東に行ったところにある洞窟を通っていけば、
元の世界に戻れるみたい!」
星梨花「本当ですか!? ありがとうございます!」
ミライ「この街のお土産をいっぱい持って帰ろう!」
星梨花「はい!」
家を飛び出した二人は、市場に行ってそれぞれ思い思いの品物を買った。
この街の職人さんが作ったらしいネックレス、
昨日の夕食後のデザートに食べた、ここにしかない美味しい果物。
それを星梨花が背負っているリュックサックに詰め込めば、
たちまちパンパンになってしまうほどに買い込んだ。
ミライ「よし、それじゃあ行こっか!」
星梨花「はい!」
リュックサックの紐をしっかりと握りしめ、星梨花は東へと歩き始めた。
ミライはその斜め後ろをついていく。
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