【艦これ】阿武隈「北上さんなんて、大っ嫌いなんだから!」
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72: ◆axPwtNeSoU[saga]
2018/12/19(水) 16:42:44.99 ID:ER7oh7KA0


軽巡ホ級は金色の妖気を燃え上がらせつつ、憎悪と怒りの砲哮をあげた。

小癪な艦娘どもの奇襲は完全に成功した。護衛の駆逐艦は全て落とされ、残るは自分と雷巡チ級のみ。

敵の軽巡と雷巡はジグザグに航行しながらしつこく砲撃を繰り返し、こちらは進むも退くも出来ぬ状況。

特にお下げの黒髪の雷巡は恐るべき手練れで、自分とチ級の動きを分断しつつ、確実に単装砲の砲撃でチ級の装甲を削り取っていく。

このままチ級の動きが止まれば、とどめの雷撃が叩き込まれるのは必至。

小柄な軽巡も、こちらの射程ギリギリ圏内を出たり入ったりの繰り返しで、お互いにダメージこそ与えられていないが、こちらが不用意に離れようとしたりすれば背後から痛撃を与えられるのは間違いない。


さらに絶望的なことに、その後方からは敵の軽空母が艦載機の編隊を発艦させるのが見えた。

あれが上空に到達する時は、間違いなく自分達の終わり。

もはや全滅は時間の問題だった。



――マダダ。


――マダ終ワラヌ、マダ終ワレヌ。


――タダデハ終ワラヌ。タダデハ沈マヌ。




――カクナル上ハ――



――セメテ一隻ダロウト道連レニセズニハオクモノカ――



軽巡ホ級の金色の瞳がぬらりと光り、異形の顔に覚悟を決めた獰猛な笑みが浮かんだ。





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