【艦これ】阿武隈「北上さんなんて、大っ嫌いなんだから!」
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◆axPwtNeSoU
[saga]
2018/12/19(水) 16:29:01.09 ID:ER7oh7KA0
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――
「……っし! 敵艦隊発見や! 14時の方向、距離的には会敵まで50分、ってとこやな」
単縦陣で航行する敵艦隊の姿を龍驤の彩雲が捉えたのは、北方第二海域に到着してすぐのことだった。
とりあえず足を止め、円陣を組む。もちろん周辺警戒と索敵は怠らない。
――今回発見した敵艦隊の編成は、軽巡ホ級に雷巡チ級、駆逐ハ級とロ級が2体ずつの水雷戦隊。
フラグシップ級、エリート級などと呼ばれる上位個体が混じってはいるものの、戦力的には今日のメンバーの敵ではない。
通常なら相手が砲弾を放つ間もなく、アウトレンジからの爆撃と開幕雷撃だけで片が付く展開も充分有り得る。
……ただし、それはあくまでも気象条件が通常の場合ならば、の話だ。
「ん〜〜、けど、思ったより霧が出るのが早いなぁ。海面からうっすら湯気が立ったような感じになっとった。この分やと、会敵時にはもっと敵艦の姿がぼんやりしとるんちゃうやろか……」
龍驤が眉を寄せる。
「上空は晴れとるから、艦載機の発着艦や飛行には問題あらへんけど……爆撃だけでしとめきれるか言うたら、ちょっと微妙やな」
「どーする阿武隈〜? 今回の旗艦はあんただからね。進むも退くも作戦指揮も、みんなあんたに任せるよ」
北上が阿武隈に声をかける。
「当然叩くわよ。戦力的にはこちらが有利。これくらいの条件でいちいち尻込みしてたら、静かな海を取り返すなんて夢のまた夢だもん!」
阿武隈は宣言する。爆撃雷撃で片が付かず砲雷撃戦に及ぶのなら、むしろ自分の力を発揮するいい機会だ。
「それにキスカの時から、あたしにとって霧はむしろ幸運の予兆、味方みたいなもんだしね! 大丈夫、みんなの力があれば!」
「ひゃっはー、頼もしいねぇ、新米旗艦殿!」
隼鷹が阿武隈の背中をばしんと叩く。
阿武隈は叩かれた勢いで前につんのめりそうになったが踏みとどまって背筋を伸ばした。軽く咳払いした後、全員の注目を集める。
「じゃあ、あたしが旗艦として考えた今回の作戦ですけど……あの、龍驤さん、上空からなら霧の濃そうなところや薄そうなところ、わかりますよね? ……でしたら、ゴーヤさんと北上さんは……」
そして10分後。作戦を聞いたメンバーは、密かに感心しながら阿武隈に頷く事になる。
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