【艦これ】阿武隈「北上さんなんて、大っ嫌いなんだから!」
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59: ◆axPwtNeSoU[saga]
2018/12/19(水) 15:50:41.92 ID:ER7oh7KA0


「……いや、流石は北上の一番弟子だ、感服したぞ!」


阿武隈を3mも吹き飛ばした当の本人は、やたら感じ入った様子である。


「たまたまいい一撃が入ったから良かったようなものの、お前の主砲がもう少し口径の大きなものだったなら、勝負はどう転んでいたか判らなかっただろう! この武蔵、まだまだ未熟ということだな!」

「拾った勝ちでは北上に挑むには到底足りん! よりいっそうの研鑽を重ね、さらなる力を蓄えてからまた来よう! 阿武隈よ、お前との再戦もまた楽しみにしているぞ!!」

二度とごめんですいやほんと勘弁して下さいやるなら北上さんの方に直接行って下さいなんだったら手を貸します、とは流石に口にできず。


阿武隈は全身朱色に染まった身体ごと、がくがく揺さぶられながら武蔵の左手の握手に応じることしかできなかった。



いい好敵手に巡り会えた、と、やたら上機嫌で武蔵が帰っていった後。

見学していた他の艦娘たちが恐る恐る阿武隈に近付いてくる。


「あ、阿武隈ちゃん、大丈夫なのです……?」

「ま、まあ大和型にあそこまで食い下がれただけでも立派だったと思うわよ……?」

「と、とりあえず身体洗い流しに行った方がいいんじゃないかな……?」

「そ、それとも医務室行く? 私、ついて行ってあげようか……?」



「……要らない」



ゆらあっ、と向き直った阿武隈の表情を前にして、駆逐艦娘たちの顔がひっ、と固まる。


「北上さん……どこ?」


蒼白になりながら一人の駆逐艦娘が喫茶・間宮のある方向を指さす。


「……そう。……あっちにいるのね」



うふ。

うふふふふ。



鬼気迫る含み笑いの声に、周りの駆逐艦娘たちが、ざっ、と道を空ける。



……洗い流す?冗談じゃない。

……この朱色に染まった拳を、このままあの雷巡のにやけた顔面に叩き込んでやらなきゃ気が済まない。

……そんでもって、あのお下げ髪を鼻の下でちょうちょ結びにしてやる。



うふ。

うふふふふふふ。






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