【艦これ】阿武隈「北上さんなんて、大っ嫌いなんだから!」
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49: ◆axPwtNeSoU[saga]
2018/12/19(水) 13:05:35.28 ID:ER7oh7KA0


教官役を務める艦娘の教え方にも、それぞれに個性がある。

激しく叱咤激励する者、にこにこ笑いながら容赦なく反復練習を繰り返させる者、イラストやボードを使いながら説明する者、要所にボケを入れて笑いを取りながら講義する者……。


「大井さんとかも凄かったな〜。あの人すんげーおっかないの。講義中ぼーっとしてたりすると、背中向けたままいきなり『はい鬼怒さん! 私、今何について説明してたかしら?』とか質問してくるし。答えられなかったら舌打ちして、笑顔で『……撃ってもいいですか?』とか訊いてくるし」


何かを思い出したのだろう、鬼怒がぶるっと身体を震わせた。


「あいつは元練習艦の経験もあるからその辺厳しいわよね。そのぶん教えるのも上手いけど」


五十鈴が笑いながら応じる。

対して北上の指導は対照的だ。北上は訓練中、艦娘同士のおしゃべりなどに対しては寛容で、声を荒げて注意したり怒鳴ったりすることもほとんどない。

雷撃訓練ひとつとっても、一度手本を見せた後は、「まずは自由にやってみな」とほとんど指示や説明なしにぶっつけでやらせていく。

お眼鏡にかなえば「ほい訓練しゅーりょー。遊び行っていーよー」と終了時間前だろうと解放される。

ただし、気に入らないことがあれば「はいもっぺんやり直し〜」である。

どこが悪かったのか訊いても「自分で考えな」としか答えないので、下手すると一人だけ延々居残りさせられる羽目になる。

ある意味大井が教官の時以上に気が抜けない。


「……なんかあの人、あたしに対して特に点が辛いような気がする……今日もあたしだけ居残り食らったし」

「それだけ期待が高いんでしょ。鍛えられたおかげで練度も上がって、早々と改造も受けられたんじゃない。提督も褒めてたわよ、普通の軽巡よりかなりのハイペースだって。あたしも鼻が高かったわ」

「あたしもあたしもー! 阿武隈ちゃんと同じくらいのペースで改造受けたよー!!」


鬼怒がはいはいと手を挙げるが、阿武隈の表情は晴れない。




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