北条加蓮「藍子と」高森藍子「今日までのカフェで」
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32:名無しNIPPER[saga]
2018/12/15(土) 18:38:53.37 ID:cKoc2WBg0
加蓮「今までさ、いつものカフェ……は、まぁいつものカフェだけど」
加蓮「都会のど真ん中のスイーツカフェに、郊外で静かなカフェに、常連さんがいっぱいいそうな謎解きカフェ」
加蓮「これからお客さんが増えそうな足湯カフェ、街角にあっていつでも人のいそうなカフェ」
33:名無しNIPPER[saga]
2018/12/15(土) 18:39:23.09 ID:cKoc2WBg0
藍子「…………」ギュ
加蓮「どうしたの。また暗いのが怖くなっちゃった?」
藍子「……暗いことよりも、もっと怖いんです」
34:名無しNIPPER[saga]
2018/12/15(土) 18:39:53.01 ID:cKoc2WBg0
藍子「……でも……加蓮ちゃんも、私も、目を背けてただけなのかもしれませんね」
藍子「カフェだって、アイドルだって、永遠に続くものなんて何も――」
加蓮「ま、いいんじゃないの? 見たくないものを見なくても」
35:名無しNIPPER[saga]
2018/12/15(土) 18:40:23.22 ID:cKoc2WBg0
藍子「……もう。加蓮ちゃんだって、やっぱり静かで暗いから、ネガティブになっちゃってたんじゃないですかっ」
加蓮「お」
藍子「ふふ。もうっ。加蓮ちゃん、いつも通りってすました顔だったのに! やっぱり強がりだったんですね?」
36:名無しNIPPER[saga]
2018/12/15(土) 18:40:53.34 ID:cKoc2WBg0
藍子「あ、もしかして怖いんですか〜?」
加蓮「ぬ」
藍子「だったら、私が一緒についていってあげますね♪」
37:名無しNIPPER[saga]
2018/12/15(土) 18:41:25.11 ID:cKoc2WBg0
藍子「……」
加蓮「……」
藍子「……ごめんなさい。嘘、ついてしまいました」
38:名無しNIPPER[saga]
2018/12/15(土) 18:41:53.48 ID:cKoc2WBg0
……。
「……はは」
「……なら、今日まで畳まなくて……良かったのかもな」
39:名無しNIPPER[saga]
2018/12/15(土) 18:42:23.33 ID:cKoc2WBg0
□ ■ □ ■ □
加蓮「……ん。もう声も震えてないっぽいね。大丈夫大丈夫」
40:名無しNIPPER[saga]
2018/12/15(土) 18:42:53.50 ID:cKoc2WBg0
藍子「ううん、何かあるとかではなくて……。私たちが最後のお客さんなら、もうちょっとだけ、ここにいた方がいいのかなって」
加蓮「あのね……。だから変な同情とかはやめなさいってば」
藍子「違いますっ。おじさんにじゃなくて……おじさんにもですけれど、カフェにですっ」
41:名無しNIPPER[saga]
2018/12/15(土) 18:43:23.43 ID:cKoc2WBg0
藍子「じ、じゃあもう加蓮ちゃんは1人で先に帰ってください! 私はまだここにいますから!」
加蓮「……」
藍子「……」ムンッ
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