37:名無しNIPPER[saga]
2018/12/14(金) 23:52:38.81 ID:wXX+fiS7o
「……ふふっ」
「あれ……私変なこと言いました……?」
「ふふふっ……いえ、ごめんなさい。少しだけおかしくって……ありがとうございます、おかげでリラックスできました」
「そうですか? ……なら、良かったです! えへへ」
女の子と話をしていくうち、他のオーディション参加者も続々集まってきます。
「あの、どちらから……?」
「私は、島根から来ました」
「わぁ、遠いところから!」
「そうかもしれませんね。 あなたは?」
「私は近いと思います、一応。 って言っても、ここまで電車で2時間くらいですけど」
「そうでしたか」
本当は合格の枠を奪い合うライバル同士、実際待合室の空気は全体的にピリピリしていましたが、
私とその女の子だけが、ひそひそ声ながらつかの間の会話を楽しんでいました。
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