16:名無しNIPPER[saga]
2018/12/14(金) 23:25:06.73 ID:wXX+fiS7o
30分後、母が交番にやって来ました。
怒ったような、悲しんだような、喜んでいたような、安心したような、そんな表情。あまり覚えていませんが、とにかく心配をかけてしまったことを謝罪しました。
おまわりさんにもご挨拶をし、交番を出て駅へ向かう途中、母が尋ねました。
「一人で交番に行って待っていたの?」
「ううん。 お姉さんに連れて行ってもらった」
「そうなの……誰もいなかったけれど、もう帰られた後だったのね。せめてお礼を言いたかったわ」
申し訳なさそうにつぶやく母に向かって、私はそっとこぼしました。
「お母さん」
「なに?」
「私、アイドルになりたい」
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