レイジーレイジーの、クレイジーな絆
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12: ◆FreegeF7ndth[saga]
2018/12/09(日) 13:07:28.72 ID:fZLSzMfRo



まぁ、そんなこんなで。
シキちゃんがアタシに依存してるのと同じくらい深刻に、アタシはシキちゃんに執着してた。
それは、アタシ自身にすら危機感を抱かせるレベルだった。

アタシはパリでのお仕事があって、現地のホテルの部屋にいた。
時差ボケのぬぐえないママ、シキちゃんの鎖をカチンカチン弄り回して無聊を慰めていた。
コレ、機内に持ち込もうとして危うく事件扱いにされそうになったんだよ。

しょうがないか。うら若いオトメが銀の鎖をカチンカチンさせてるって怪し過ぎだもんね。

シキちゃんは、ここにはいない。
太平洋の向こう――ニューヨークのブルックリンあたりにお仕事で飛んでいる。

アタシ、ニューヨークは行ったコトないんだ。



アタシたちの関係が危うくなるのと反比例するように、
レイジーレイジーの人気は上がって、日本国内を飛び出す勢いだ。

新しく、曲ももらった。
アタシと、シキちゃんと、ソロを一曲ずつ。

――シャバダバダ、ダバダバダ しょうがないな! キミは!
――首輪はきつくてやだけど ほっとかれるのはもっといや!

何度も歌ったはずの歌詞が、目とか鼻あたりにツンとくる。

縛りを強くしないと、シキちゃんはどこか遠くへ行ってしまうだろう。

――いつまでもどこまでもキミを縛ってもっともっと強く
――いつの日かさよならもキミに告げずにいなくなっても、忘れたりしないで

でも縛りを強くしすぎたら、シキちゃんはアタシの首輪からするりと抜けてしまうだろう。





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