ターニャ・フォン・デグレチャフ「座薬型、演算宝珠……?」
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31:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/09(日) 01:18:18.79 ID:qy0gTOWh0
600秒経過。

「よくやった少佐! 600秒を耐え切るとは!」

切実な幼女の祈りは、天に届いた。
どうやら、漏らさずに済んだらしい。
デグレチャフ少佐は、任務を完遂した。

「奇跡だ! やはり主は偉大なり!!」

MADの賛美で、起動実験は終わりを告げた。

「レルゲン中佐殿!」
「ああ、わかっている!」

セレブリャコーフ少尉に催促されて、我に返ったレルゲン中佐は人差し指を尻から抜いた。

「はぅっ!?」

しかし、それは悪手だった。
パンパンに膨らんだ風船から空気が抜けるように、デグレチャフ少佐の腹に溜まった余剰魔力が排出される。

ぶぼっ!

「なにっ!?」

その圧力によって、装填されていた座薬型演算宝珠が弾丸のようなスピードで撃ち出された。

チュインッ!

「がっ!?」

ナイス・ヘッド・ショット。
その凶弾は見事にレルゲン中佐の眉間を撃ち抜き、意識を刈り取ると、遅れてやってきた残留魔力の圧力で部屋の外まで吹き飛ばした。

「んあっ!?」

期せずして、上官をフレンドリー・ファイアしてしまったデグレチャフ少佐であったが、彼女は現在、それどころではなかった。

「ああっ!? そんなっ!?」

圧力を失い、弛緩した瞬間に、尿が、漏れた。
ちょろろんっと、幼女はお漏らしをしたのだ。
その清らかな水音は福音として後世に伝わる。


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