ターニャ・フォン・デグレチャフ「座薬型、演算宝珠……?」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2018/12/09(日) 00:08:28.76 ID:qy0gTOWh0
「ちなみに別室には副長であるマテウス・ヨハン・ヴァイス中尉も待機させています」
「なんと! まさかデグレチャフ少佐は私の工廠と一戦交えるつもりで来たのかね?」
「場合によっては、その可能性もあるかと」
「わはは! そう身構えるな! 楽にしたまえ!」

このハイテンションを目の当たりにして身構えない方がどうかしている。保身が第一だ。
待機中のヴァイス中尉には、何かあったらすぐさま私と副官を救出するよう命じてある。
それでもやはりどうにも不安だったの、だが。

「来たか、デグレチャフ少佐」
「レルゲン中佐殿!」

聞き慣れた上官の声で、不安が吹き飛ぶ。
振り返ると、そこには帝国軍参謀本部に所属している参謀将校、エーリッヒ・フォン・レルゲン中佐が佇んでいた。少し痩せただろうか?
ともあれ、これで安泰だ。心配は杞憂だった。
参謀本部がMADのお目付け役としてレルゲン中佐を派遣してくれたのならば、一安心である。
彼は狂人揃いの帝国軍の中で唯一まともと呼べる良識を持った人物だった。飛びつきたい。

「中佐殿! お会い出来て嬉しいです!」
「そ、そうか。貴官の気持ちは良くわかった。だから、出会い頭に飛びつくのはやめてくれ」
「はっ! これは大変失礼しました!」

つい、中佐の胸元に飛び込んでしまった。


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