【シャニマスSS】甜花「シンデレラと」夏葉「サンドリヨン」
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87: ◆/rHuADhITI[saga]
2018/12/07(金) 23:25:27.03 ID:FY/Mf+h+0

夏葉「その、御兄弟だったんですね」

何と言うべきか迷った挙句、口に出たのは単なる事実確認だった。

演出家「そうだな。仲の悪い兄弟だよ」

この劇団は、演出家さんとその弟の二人で立ち上げられたと聞いた事がある。

その弟さんが、あの大道具の方とは知らなかった。

演出家「というか、Pの奴から聞いてないのか」

夏葉「P……?」

夏葉「うちのプロデューサーの、Pですか?」

『P』とは、私達のプロデューサーの下の名前だ。

置き所を失っていた気持ちが、少し落ち着いたのを感じる。

演出家「そうか……あの野郎、何も話してないんだな」

演出家「そりゃそうか。古巣の事なんて、そんなもんだ」

さらっと、衝撃の事実を口にされた。

彼の態度から、この劇団と繋がりがあるとは思っていた。

しかし、そこまでの関係者だとは思わなかった。

プロデューサーとして新米とは思えない彼の成熟さに、それなりの過去があるとは考えていたが。

演出家「まぁいい。呼び出した理由はこいつだ」

演出家「持って帰って、貴社のプロデューサー殿に渡してくれ」

机の上に数冊のボロボロのノートが置かれる。

表紙には力強い文字で、『P』と書かれていた。



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