【シャニマスSS】甜花「シンデレラと」夏葉「サンドリヨン」
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8: ◆/rHuADhITI[saga]
2018/12/04(火) 23:23:04.69 ID:I+Xf9OEw0

甜花「それなら……やってみたい、です」

甜花「あ、あと……その、ごめんなさい……」

P「……? 何で謝ってるんだ?」

甜花「プロデューサーさんに、また迷惑かけちゃったから……」

P「ああ、なるほど。気にしなくていいぞ。迷惑かけられるのも仕事だからな」

P「それでも何か言ってくれるなら……そうだな、こういう時は感謝の言葉の方が嬉しい」

甜花「あ、ありがとう……プロデューサーさん……」

P「どういたしまして、だ」

P「よし、それなら善は急げだ。十五分後には出るぞ」

甜花「う、うん……」

そう言って、プロデューサーさんはそそくさと準備に取り掛かる。

その背中を見ていると、申し訳なさが込み上げて来た。

ああは言ってくれたが、そう思ってしまうのは止められない。

なんというか、性分なのだろう。

それに加えて、これから知らない場所に行くと思うと、段々と緊張もしてきて……

千雪「甜花ちゃん、えい♪」

甜花「……わ……!」

千雪さんに、急に手を掴まれた。

掴まれたというより、包まれたと言った方が正確かもしれない。

手の平から千雪さんの暖かさが、ゆっくりと伝わってくる。

千雪「甜花ちゃん、少しでも『やりたい』って思えたなら……」

千雪「楽しむこと、忘れちゃダメですよ? 千雪さんとのお約束です」

千雪さんが、優しく微笑んだ。

P「千雪ー、ちょっと聞きたいことがあるんだが……」

千雪「あ、はい! 今行きます!」

千雪「それじゃあ甜花ちゃん、頑張って来てくださいね」

手が離される。

それでも両手はまだ、ほんのりと暖かい。

あまりに短い間の事だったのに、気分は不思議と落ち着いていた。

甜花(あ……)

甜花(……お礼、言い忘れちゃった……)



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