【シャニマスSS】甜花「シンデレラと」夏葉「サンドリヨン」
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64: ◆/rHuADhITI[saga]
2018/12/07(金) 22:35:22.99 ID:FY/Mf+h+0

煌びやかなドレスに身を包み、サンドリヨンは、お城へと到着しました。

恐る恐る、といった様子のサンドリヨンを、多くの人たちが出迎えます。

そこにいる誰もが、サンドリヨンのことを、ゆうべに現れたシンデレラだと思ったからです。

そんな人々に、サンドリヨンは精一杯の優しさと、最大限の誠意を振り撒きました。

そして請われるがままに、よく踊ってみせました。

そうこうしている内に、魔法が解けてしまう時間が近づいて来ます。

十二時まで四半刻となったところで、サンドリヨンは、舞踏会の場を去ろうとしました。

そこで、またも王子が、帰るのを引き止めます。

今晩こそ名前を聞こうと、王子は躍起になっているのでした。

サンドリヨンは名を言うわけにもいかず、困ってしまいます。

結局、何も答えることなく、黙ってその場から走り去りました。

その時、急に走り出したせいか、右足に履いていたガラスの靴が、外れて落ちてしまいます。

拾い上げる時間があるわけもなく、サンドリヨンは片足だけ裸足のまま、走り去って行きました。

そして幸か不幸か、ガラスの靴の片方だけが、その場に残されました。



十二時を回り、サンドリヨンが家に帰ると、シンデレラは泣いておりました。

シンデレラは、帰ってきたサンドリヨンを責め立てます。

理由を問い詰め、悲しみをぶつけていきます。

サンドリヨンは何一つ言い返しません。

ただ一言謝り、ガラスの靴の片方を置いて、家を出て行きました。

そしてサンドリヨンは、その家に戻って来ませんでした。

シンデレラは、悲嘆にくれてしまいます。



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