【シャニマスSS】甜花「シンデレラと」夏葉「サンドリヨン」
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◆/rHuADhITI
[saga]
2018/12/07(金) 22:32:26.65 ID:FY/Mf+h+0
さて、舞踏会についたシンデレラは、たちまち皆の注目の的となりました。
この国の王子さえも、シンデレラに笑いかけます。
シンデレラは、生まれて始めての夢のようなひと時を、時が経つのも忘れて楽しみました。
そして十二時になる直前、ようやく老婆と約束を思い出します。
シンデレラは、名前を聞こうとする王子の問いに答えることなく、慌てて舞踏会を抜け出しました。
家に帰り着くと、心配そうな面持ちで、サンドリヨンが待っておりました。
シンデレラは姉に抱きつくと、その日に起きたことを、何一つ包み隠さずに話します。
魔法が解けた後にも残ったガラスの靴が、その言葉が真実であることを示しておりました。
シンデレラは全てを話し終えると、そのまま眠りこけてしまいます。
馴れぬことばかりだったので、疲れ果ててしまっていたのです。
サンドリヨンは、ガラスの靴をそっと、人目の付かぬ所に仕舞い込みました。
翌日、舞踏会に向かう時間になっても、まだ彼女は眠っておりました。
サンドリヨンが軽く揺すっても、起きる気配はありません。
無理やりにでもシンデレラを目覚めさせる方法は、幾つでもあったでしょう。
けれどサンドリヨンが、そうする事はありませんでした。
サンドリヨンは、仕舞い込んだガラスの靴を取り出して、話にあった湖のほとりに向かいます。
それは老婆に、今度は自分が魔法をかけてもらう為でした。
そして……
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