【シャニマスSS】甜花「シンデレラと」夏葉「サンドリヨン」
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◆/rHuADhITI
[saga]
2018/12/07(金) 22:29:57.61 ID:FY/Mf+h+0
昔々、シンデレラという美しい娘がおりました。
早くに母親を亡くしたシンデレラは、父親の再婚相手の継母と、義理の姉達と暮らしておりました。
その暮らしぶりは、決して幸せと言えるものではありません。
その美しさ疎まれて、継母からは小間使いの様に扱われ、意地悪な義理の姉達からは虐めを受けていたのです。
しかし、シンデレラはどれだけ辛くとも、自分が不幸のどん底にいるとは思いません。
双子の姉である、サンドリヨンがいたからです。
サンドリヨンは気立てが良く、それでいて、とても聡い娘でした。
いつもシンデレラのことを気にかけていて、時に彼女を励まし、時に彼女を庇い、助けてくれます。
シンデレラにとっては、どんな時でも敬愛できる、良き姉でありました。
そんなサンドリヨンと、気が弱くも優しい父親を心の支えにしていて、彼女は日々を過ごしておりました。
そんな生活の中、ある時、国中に御触れが出されます。
それによると、二日間にわたって、国を挙げての舞踏会が開かれるとの事でした。
シンデレラは、舞踏会に参加したがりましたが、もちろん継母が許してくれません。
サンドリヨンに頼ろうとしても、彼女は彼女で、義姉達の準備に駆り出されて大忙しです。
シンデレラは悲しくなって、森の中にある湖のほとりで、とうとう泣き出してしまいした。
そこに、魔法の杖を持った、シンデレラの名付け親の老婆が現れます。
老婆がひとたび杖を振ると、見すぼらしい服は綺麗なドレスに、朽ちかけたカボチャは絢爛な馬車に変わりました。
老婆はガラスの靴をシンデレラに差し出して、忠告を与えます。
十二時を過ぎると魔法が解けてしまうから、それまでに帰ってくるように、と。
シンデレラは、何度もお礼を言ってから、舞踏会に向かいました。
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