【シャニマスSS】甜花「シンデレラと」夏葉「サンドリヨン」
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◆/rHuADhITI
[saga]
2018/12/05(水) 00:08:46.08 ID:eg1fP+qa0
夏葉「……あら?」
置いてあった水筒を取ろうとして、夏葉さんは初めてこちらに気がついた。
夏葉「私に、何か用かしら?」
甜花「あ……その……えっと、甜花は……」
言いたかった事があったはずなのに、上手く言葉が出てこない。
甜花「……な、なんでもない……です……」
夏葉「わざわざ、こんな場所まで来たのに?」
夏葉「……まあ、いいわ。私としてはちょうど良かった訳だし」
夏葉「さっき、言いそびれてしまった事があるの」
甜花「夏葉さんが、甜花に……?」
甜花「あ……演技で駄目な所、まだあったとか……?」
夏葉「いえ、そういうのでは無くて……」
夏葉「はい」
夏葉さんが、右手をこちらに差し出した。
夏葉「直接一緒に仕事をするのは初めてだから、こういう事は必要だと思ってね」
夏葉「有栖川夏葉よ。名も知らぬ仲では無いけれど、改めてよろしくお願いするわ」
そこでようやく、握手を求められている事を理解した。
甜花「大崎甜花……です。よろしく、お願いします……」
かろうじて挨拶だけは返せたが、夏葉さんの手を取る事は出来ない。
あの練習風景を見る前なら、躊躇う事なく手を取ることが出来たはずなのに。
夏葉「同じ仕事自体は、海の家の一件以来ね。あの時は、顔を合わせる事は無かったけど……」
夏葉「……どうしたの?」
夏葉さんが、自分の様子がおかしい事に気が付いた。
心配そうな顔を浮かべて、こちらを見ている。
そこで頭をよぎったのは、事務所を出る前の会話だった。
甜花「あ、あの……劇に出るかは、その……まだ分からないから……」
夏葉「どういうこと?」
プロデューサーさんと話した『お試し期間』の話。
自信の無さのせいで生み出された、都合の良い話。
夏葉「……詳しく説明してちょうだい」
夏葉さんが、手を下ろす。
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