【シャニマスSS】甜花「シンデレラと」夏葉「サンドリヨン」
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154: ◆/rHuADhITI[saga]
2018/12/17(月) 04:30:34.65 ID:VbCE5XXv0

夏葉「これ……」

否、劇場の中で祭囃子など聞こえるはずがない。

聞こえたのは、練習中に何度か聞いた効果音だった。

ピンポンパンポンというアナウンス音。

甜花「館内放送……?」

夏葉「そのようね」

頭上を見上げる。

ラストシーンのための仕掛けが見えた。

『本日は当劇団に起こし頂き、誠に有難うございます』

『お客様にお知らせ致します。予定では15時10分から、劇の再開となっておりますが……』

『劇団側の都合により、再開を20分遅らせた15時30分からとさせて頂きます。15時30分からの再開とさせて頂きます』

『大変申し訳ありません。繰り返します……』

夏葉「休憩時間の延長ね。トラブルかしら?」

甜花「あ……」

夏葉「何か心当たりがあるの、甜花?」

甜花「ひょっとしたら、だけど……大道具さんが……」

小道具さんから聞いたことを伝える。

大道具さんの姿が見つからない事。

演出家さんが探さなくても良いと言った事。

夏葉さんの顔が、みるみる曇っていくのが分かった。

夏葉「……行きましょう、演出家さんの所に」

苦々しく、夏葉さんが言う。

自分の中で何故だか、幼い日の縁日の思い出が蘇っていた。


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