【シャニマスSS】甜花「シンデレラと」夏葉「サンドリヨン」
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115: ◆/rHuADhITI[saga]
2018/12/08(土) 00:33:33.07 ID:IqdcIphC0

帰り道の途中、プロデューサーが言ったであろう言葉を思い出す。

『優秀な身内というのは、苦しいものですよ』

この言葉は間違いではない。

だけど、本質というわけでもない。

どれだけ優秀な身内あっても、ただの他人に落とし込めれば苦しまずに済むのだから。

好きだからこそ、辛い。

愛しているからこそ、身悶える。

愛されてると感じるたびに、自分の弱さに苛まされるのだ。

並び立てないのだと分かった時、その現実に打ちのめされるのだ。

自分が弱くとも、見捨てるような人達ではないと分かっている。

それでも、優しければ優しいほど、鋭く胸の内に突き刺ささるのだ。



それはさながら、火山灰の坂道を登るようなものだ。

足場は悪くて、その場に立っているだけで精一杯。

何もしていなくても、ズブズブと沈んでいく。

それでも上を見上げることだけは出来るから、進まずにはいられない。

無理に登ろうとして、足を取られる。

掴める物など無くて、そのまま転んでしまう。

そして、ただ灰にまみれてしまうだけ。


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