【シャニマスSS】甜花「シンデレラと」夏葉「サンドリヨン」
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◆/rHuADhITI
[saga]
2018/12/08(土) 00:32:06.07 ID:IqdcIphC0
夏葉(あれは小学生の頃)
夏葉(何かのコンクールの結果を、報告した時の……)
父の愛情を感じながらも、それに恐怖してしまった記憶。
あの時の私は、期待に応えられなかった。
コンクールの詳細は覚えていない。
はっきりしているのは、私が両親に金賞を見せたかった事。
銀賞止まりの賞状を握りしめていて、泣き出しそうだった事の二つだけ。
父が優秀な人間である事は、そのずっと前から理解していた。
そんな父親を誇りに思っていた。
だから、期待に応えられなかったと思い込んだ時、その大きさに恐怖を感じたのだ。
そしてそれ以上に、涙が溢れ出してしまうほどに悲しかった。
胸が張り裂けそうなほどに悔しかった。
その痛みは、今の私に繋がっている。
夏葉(甜花も、同じ痛みを感じたとしたなら……)
私が甜花を見て、心がざわついてしまう事に説明がつく。
彼女に親近感を感じてしまう理由が分かる。
簡単な話だったのだ。
甜花と、私は──
千雪「お役に立てたようで、良かったです」
私の顔を覗き込んで、千雪が言う。
彼女のプロフィールが、再び思い起こされた。
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