【シャニマスSS】甜花「シンデレラと」夏葉「サンドリヨン」
1- 20
114: ◆/rHuADhITI[saga]
2018/12/08(土) 00:32:06.07 ID:IqdcIphC0

夏葉(あれは小学生の頃)

夏葉(何かのコンクールの結果を、報告した時の……)

父の愛情を感じながらも、それに恐怖してしまった記憶。

あの時の私は、期待に応えられなかった。

コンクールの詳細は覚えていない。

はっきりしているのは、私が両親に金賞を見せたかった事。

銀賞止まりの賞状を握りしめていて、泣き出しそうだった事の二つだけ。

父が優秀な人間である事は、そのずっと前から理解していた。

そんな父親を誇りに思っていた。

だから、期待に応えられなかったと思い込んだ時、その大きさに恐怖を感じたのだ。

そしてそれ以上に、涙が溢れ出してしまうほどに悲しかった。

胸が張り裂けそうなほどに悔しかった。

その痛みは、今の私に繋がっている。

夏葉(甜花も、同じ痛みを感じたとしたなら……)

私が甜花を見て、心がざわついてしまう事に説明がつく。

彼女に親近感を感じてしまう理由が分かる。

簡単な話だったのだ。

甜花と、私は──



千雪「お役に立てたようで、良かったです」

私の顔を覗き込んで、千雪が言う。

彼女のプロフィールが、再び思い起こされた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
193Res/208.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice