8:名無しNIPPER[sage]
2018/12/03(月) 23:00:52.59 ID:HY1MskrZ0
「随分とやられてるじゃないか。……それとも、黙ってたのは演出を考えていたからか?」
茜が僅かに顔を上げる。
それと同時にさり気ない動作で目尻を拭い、彼女はそ知らぬふりでこう応えた。
「そ、そうなの! 可愛い茜ちゃんのバースディステージを、思ってた以上に皆が楽しみにしてくれてるみたいだから……」
「やっぱり俺が思った通り、真面目に演出を練り直していたんだな?
期待に応える、いや、その期待の遥か上を飛び越えていくのが野々原茜流だもんな」
言って、私はわざとらしい程の過剰なスマイルを顔に浮かべて見せた。
その笑顔につられるようにして、茜も頬を持ち上げるが……まだまだ全然ぎこちない。
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