【ミリマス】チハヤ「さあ、みんな。お茶会にしましょうか」【EScape】
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95:名無しNIPPER[saga]
2018/12/04(火) 22:14:45.98 ID:c8byziSW0
チハヤ「……ありがとう、ミズキ」

チハヤの手が私の頭を撫でます。
ゆっくりと、微かに震えながら。
きっとそれだけの動作をするのも難しくなっているんだと思います。
声もとてもか細く、ほとんど吐息のようでした。
けれどその言葉が、私の髪を撫でるチハヤの手が、私が辛うじてかけていた心の枷を外しました。

また私は、大声を上げて泣きました。
あの時と同じように、小さな子供のように、チハヤに抱き着いたまま大粒の涙を流して泣きじゃくりました。
そんな私の頭に、チハヤは触れ続けていてくれました。
私が泣き止むまで、ずっと、ずっと。

私の泣き声がようやく止まり、時折しゃくり上げる程度までおさまった頃。
それを待っていたかのように、チハヤの手はぱたりと落ちました。
イスに腰かけたまま、穏やかに微笑んだまま、チハヤは旅立ちました。
その時になってようやく私は……チハヤも涙を流していたことに気が付きました。


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