66: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2018/12/02(日) 00:39:35.99 ID:1XyBkUcg0
夕方、もう私は何度か彼に電話をかけました。
繋がるのは留守電だけ。
彼の性格だから、どこかで何か忙しく動いているのかもしれない。
67: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2018/12/02(日) 00:40:31.29 ID:1XyBkUcg0
「いよいよですね」
「ええ……もう緊張しっぱなし。全然眠れそうにないの」
68: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2018/12/02(日) 00:41:31.10 ID:1XyBkUcg0
「愛しています。IA大賞が終わったら
正式にお伝えしたい大事なお話があります」
「なによ、今言いなさいよ」
69: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2018/12/02(日) 00:42:58.41 ID:1XyBkUcg0
「うぐ……。ふふ、ねえ?」
「はい」
70: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2018/12/02(日) 00:43:49.75 ID:1XyBkUcg0
71: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2018/12/02(日) 00:45:36.36 ID:1XyBkUcg0
授賞式が終わる頃になって、
同じ会場に出席してくれていたこのみ姉さんが真っ青な顔で、
72: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2018/12/02(日) 00:46:33.92 ID:1XyBkUcg0
授賞式の最中はカバンにしまってあった自分の携帯を見て、
未だに私の送ったメッセージだけが残っていて、
既読にはなっていませんでした。
73: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2018/12/02(日) 00:48:20.71 ID:1XyBkUcg0
「……」
74: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2018/12/02(日) 00:51:44.82 ID:1XyBkUcg0
「きっと、あの子にも……莉緒さんの気持ちは
ずっと伝わっていたと思いますよ」
75: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2018/12/02(日) 00:52:16.62 ID:1XyBkUcg0
「そんな……でも、私……あわせる顔がないですよ……だって」
76: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2018/12/02(日) 00:52:44.97 ID:1XyBkUcg0
「だって……私……」
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