32: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2018/12/02(日) 01:28:37.36 ID:3XuD1HsnO
少女「ましらおうじゃダメなの?」
猿王「吾輩では駄目なのだ。相応しい魂を持った人間でなければならん」
猿王「実はお前と別れた後に再び会いに行ったのだが、様子は変わらなかった」
少女「まだ仲直り出来てないの?」
猿王「聞く耳を持たぬのだ。何を言っても通じない。ちぐはぐだ」
少女「一回怒ったらいいよ。人の話は聞かなきゃダメだよ! って」
猿王「そう言ってやりたい気持はある。しかし、吾輩が怒ったら話にならんのだ」
少女「じゃあ、そうだなあ、待ってあげたら?」
猿王「待つ?」
少女「お話を聞いてくれるまで待つの。何か言われるかもしれないけど、そこはガマン」ウン
少女「喧嘩しちゃったり相手が怒ってる時はそうした方が良いって、お姉ちゃん言ってた」
猿王「……行ってくる」
少女「えっ?」
猿王「行って、待つ。奴が吾輩の言葉に耳を傾けるまで」
少女「そっか、頑張ってね!」ニコッ
猿王「………うん、頑張る。良ければ、見送ってくれないか」
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