勇者「最期だけは綺麗だな」後編
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3: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2018/11/30(金) 00:05:59.28 ID:ACoeMgAUO

村娘「この街で荷を下ろして、都で次の荷を積んでから帰るんだって話してた」

女将「西側から南側、凄い長旅よね。あれで笑っていられるんだから尊敬するわ」ハァ

村娘「最近は街の雰囲気も暗いから、ああいう人達を見ると元気になる」

女将「そうね。最近は何だか変な感じがする。どんよりしてると言うか、ねえ?」

村娘「うん。別に、街の人達が暗いってわけじゃないのに、何なんだろ……」

村娘「それに、この前は近くの森に星が降ったって聞いた。大したことなかったみたいだけど」

女将「何かの前触れなのかも」ポツリ

村娘「え?」

女将「そんな気がするだけよ? でも、すぐに良くなる。さっきの旅商人の話、聞いたでしょう?」

村娘「勇者が龍を倒したって話? 他のお客さんは全然信じてなかったけど……」

女将「噂話だって本人も言っていたけど、西側ではちょっとした騒ぎになってるって話よ?」

村娘「それが本当なら、何で早く伝えないのかな。なんかこう、正式な?」

女将「色々あるんじゃないの? 報告とか事実確認とか、ご挨拶とか。教皇領にいるのは嘘じゃないと思うけど」

村娘「(勇者ってそんなことまでするのか……)さっきの話、女将さんは信じたの?」

女将「信じたいのよ。でも、魔物は消えていないし、やっぱり噂話なのかもしれないね……」フキフキ



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