24: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2018/12/02(日) 01:13:57.65 ID:3XuD1HsnO
翌日。
いつもなら姉に連れられて私塾に行くのだが、今日一日は大事を取って休むこととなった。
とは言え、姉は仕事を休むわけにも行かず、正午前には仕事に向かった。
そのため、姉や他の姉達(血縁ではない)が帰って来るまでは留守番。
昨日の件もあり、少女は昼間を過ぎても家からは出ず、掃除や整理整頓などをしていた。
特別、何かを言われたわけではない。
姉も他の姉達も、昨日の件には触れず、いつも通りに接してくれた。
無事を喜ぶだけで、叱りもせず怒りもしなかった。それが、少女をより一層自省させたのだった。
「後は……」
掃除も終わり、他に何か出来ることはないかと考えていると、扉を叩く音がした。
直ぐには扉を開けず、窓からこっそり来訪者の姿を確認すると、見慣れぬ少年が立っている。
見るからに上流階級、えらく高価そうな服装、気取ったように杖まで持っている。
(お家、間違えたのかな……)
尚も扉を叩く少年を無視することは出来ず、少女は扉を開けた。
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