17: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2018/11/30(金) 00:56:16.11 ID:3FAauqcKO
少女「?」
猿王「しかし助かったぞ。お前ならば大丈夫そうだ」
少女「大丈夫って?」
猿王「お前は良い人間だからな。褒めて遣わす」
少女「何を言ってるかよく分からないけど、ありがとうこざいます? で良いの?」
猿王「よいのだ。寂しかったし……」
少女「お友達いないの?」
猿王「いや、此処には友人に会いに来たのだが、その友人が吾輩を忘れていたのだ。いきなり吹っ飛ばされるし……」
少女「喧嘩しちゃった?」
猿王「そうではない。友人は己のことさえも分からぬようだった……どうすべきか……」
少女「もう一回会いに行ったらいいよ。会わなきゃ仲直り出来ないから」
猿王「……そうだな。そうしてみよう。悩んでいても仕方がないからな」
少女「お友達もわがはい? 王様?」
猿王「此方ではそうなっているようだ。時の流れとは、斯くも残酷なものか……」
少女「?」
猿王「少女よ。また会えるか? 一人は寂しくて駄目だ」
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