16: ◆IULkuZ.Noal.[saga]
2018/11/30(金) 00:54:33.31 ID:3FAauqcKO
少女「王様なの? 子供なのに?」
猿王「子供なのに王様なのだ。天才だからな」
少女「ふうん。天才って、いつも裸なの?」
猿王「………そうだ」
少女「そうなんだ……」
猿王「……うん」
少女「ましらおうが、わたしを助けてくれたの?」
猿王「そうだ。少女よ、獣には気を付けろ。お前のような女子は立ち所に胃の中だ」
少女「うん、とっても怖かった……助けてくれてありがとう」
猿王「獣が怖ろしいと分っていながら、何故森になど近付いた」
少女「お友達がね? 森に落ちた星を見に行こうって……だから……」
猿王「落ちた星? 何だそれは?」
少女「二日くらい前、大きな音が鳴ったの知らない?」
猿王「(二日前と言えば……)」
少女「どうしたの?」
猿王「おそらく、落ちた星とは吾輩だ。あれは確かに落ちたと言える」
58Res/45.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20