3:名無しNIPPER[sage]
2018/11/27(火) 16:34:22.85 ID:5RohFdgU0
普段から曙は話を続けていくと語調の強さが上がっていきがちな娘であったが、特に今日は少し機嫌が悪いのかもしれないと提督は思った。
「で、どうするのよ? それ」「ああ。返事でも書こうかと」「はあ?」。曙は信じられないとでもいう表情をした。「バカなの? あんた? 名も知れない相手に?」「こうして届いたってことはこちらからも瓶詰めした手紙を返せば届く道理だろう?」
「ほんと、相手も相手なら、提督も提督ね」「なんだって?」「クソ提督の道楽には付き合いきれないって言ったのよ!」。そのまま曙は執務室のドアを強く閉め出て行った。
失敗したなと提督は思った。もとより曙はこうした無意味なロマンチック性というのを嫌う傾向を示していた。
ドラマのラブロマンスなんかでもすぐチャンネルを切り替え悪態をつく始末で、曰く「回りくどい」だそうだ。
提督は少々からかい過ぎたかと反省するのも束の間、うきうきした様子で筆を紙面に滑らしていった。
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