15:名無しNIPPER
2018/11/28(水) 02:53:05.83 ID:tguG+q+p0
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上条「お嬢様ってもっと華々しい場所に行くもんだと思ってたけど……思ってたより普通なんだな」
食蜂「あからさまなお店なんてどこもごった返し状態だし、
そんな気品力溢れる所に行っても場違いすぎて
空気に徹する事になるだけだと思うけどぉ? そんな自虐体験したいって
いうなら止めはしないわぁ。そもそも経済力の低さで皿洗いする光景が目に浮かぶけどねぇ」
上条「しょ、食蜂さん? や、やっぱりご立腹でいらっしゃるので?」
食蜂「……怒ってなんかないわよぉ? 猛暑の中、やっすいホットドックとジュースだけで
長々とこき使われた事なんか……怒ってないわよぉぉ?」
上条「ひぃ!」
食蜂(はぁ……まるで駄々をこねる子供ねぇ……)
食蜂(以前なら私以外の誰かのために視線が向いていようと、その視線が私を向く
ことが無くても、感情をコントロールできたのに、今はこんな些細な事でこんなに苛立つなんて……)
食蜂(……今まで見返りなんて求めてなかった……求められなかった。
全部自分のために勝手にやっていた事だから)
食蜂(だけど、今は求めている。これだけ頑張ったんだから見てほしいと、
御坂さんや他の誰かじゃない、私を見てほしいと思ってしまっている)
食蜂(……仕方ないじゃない。あれだけ手を尽くしても届かなかったものが。
叶わないと知りつつ盲目に追い続けていたものが、今は……触れるところにあるんだもの……)
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