ハルヒ「意気地なし!」キョン「俺はやる気がないだけだ」
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25:名無しNIPPER[sage saga]
2018/11/20(火) 23:18:06.13 ID:ZMsgH7zP0
ちょろろろろろろろろろろろろろろろろろん。

キョン「フハハハハハハハハハハッ!!!!」

清らかな水音を嘲笑うかのような哄笑。
それが自分の口から響いている、不可思議。
どうして俺は嗤っているのか。理解出来ない。
しかし世の中には理屈が通じないこともある。

ロジックにおしっこをひっかけるのは痛快だ。

キョン「フハハハハハハハハハハッ!!!!」

ハルヒ「ぐすん……こらキョン! 嗤うなっ!」

キョン「あ、すまん」

ハルヒの涙声で冷静さを取り戻した。
俺は何をやっているんだ。泣かせちまった。
どうするべきか、オロオロ狼狽えていると。

ハルヒ「……ぎゅっとして」

キョン「あ、ああ……これでいいか?」

ハルヒ「ん」

言われるがまま、ぎゅっと抱きしめた。
すると、ハルヒの啜り泣きが止まった。
こんな簡単なことで機嫌が直るとはな。

やっぱり俺には、女心がさっぱりわからん。

ハルヒ「……もしも」

キョン「ん?」

ハルヒ「もしもこの先、今日という日が過去になったとしても……私はきっと忘れないから」

一方的にそんな宣言をされても困ってしまう。
だけど、言いたいことはなんとなく伝わって。
同意することで俺達はわかり合える気がした。

キョン「俺もそう思う」

ハルヒ「それなら、良かった」

キョン「愉しかったぞ、ハルヒ」

ハルヒ「私もすっごく愉しかった!」

嬉しげな声を返してくるハルヒが、愛おしい。

すっかり日が傾き、窓から夕日が差し込む。
尿の水溜りが茜色に染まり、水面が美しい。
キラキラと輝くそれはまさに、奇跡だった。


【明日過去になった今日の尿は奇跡】


FIN


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