まゆり「あなたは誰ですか?」岡部「……ッ」
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7: ◆/CNkusgt9A[saga]
2018/11/20(火) 21:32:13.64 ID:TX6juVmuo

紅莉栖「そう決めつけるのは早計よ!」


 紅莉栖の言う通りだ。俺だって否定したい!
 α世界線でのまゆりの経験は、すべてなかったことになった。いや、この俺がなかったことにしたのだ。まゆりを世界に殺させないために。
 それが、その経験が今夢という形で蘇っているなど、あってはならない。あれは、可能性の雲の中に霧消したはずだ。だが……


岡部「だがっ! その夢は、俺が経験してきたα世界線のまゆりの状況と酷似している」

岡部「無論、俺のような完全な能力ではないだろうが、おそらく強烈な印象をもたらす記憶に限定してのリーディング――」

紅莉栖「ちょっとストップ! ねぇ、まゆり? もし良かったら、その夢の内容をもう少し詳しく教えてくれない?」

まゆり「……あんまり気持ちの良いお話じゃないよ?」

紅莉栖「どうしても検証に必要なの。ね?」

まゆり「……昨日はね、まゆしぃとオカリンが男の人たちに追い回されて、それで車にひかれちゃった」

岡部「……ッ!」

まゆり「一昨日は、オカリンとタクシーに乗ってたんだけど、窓から男の人が、まゆしぃにピストルを撃って」

岡部「…………」プルプル

まゆり「3日前はね? 地下鉄の駅のホームから……で、電車に……っ」ウルウル

岡部「もういい! 十分だ!」


 俺は大声でまゆりの言葉を遮った。



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