冷泉麻子「そど子卒業に際して」
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59: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 21:17:19.80 ID:Nn2yIfhz0

 新学期。
 私は遅刻した。

 人間というのは一日二日で変わるものではない。
 むしろ卒業式の日だけでも自力で起きられた私はもっと褒められるべきだろうと思う。

 ふらつく足取りを一歩一歩進め、辿り着いた校門前にあったのは見慣れたおかっぱ頭――ではない。
 少し丈の長いそれは、そど子のものとは違う。

「れ、冷泉さんっ! 新学期早々、遅刻ですかっ!」

 叫んだのは、現風紀委員長である後藤さんだ。

 そど子にあった高圧さは彼女にはないが、それで別に構わないだろうと思う。
 後藤さんはそど子にはなれないのだし、そもそもそど子が優秀な風紀委員だったかというと疑いのもたれるところでもある。


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