冷泉麻子「そど子卒業に際して」
1- 20
58: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 21:14:55.01 ID:Nn2yIfhz0

 私が答えると、そど子の姿はすぐに群衆の中へかき消えた。

 それがあまりにもあっけなくてしばし硬直していたのだが、ふいに寂しさにきゅうと心臓を撫でられた。

「さよなら」なんていう悲しい言葉を遣うのでなく「またな」と言っておけば良かったと少し後悔した。
 しかし、初めに「さよなら」という言葉を選んだのはそど子の方だ。
 責は向こうにある。

 こうなればこの文句は一年後に言ってやろうと決意し、私は群衆へ背を向けた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
68Res/37.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice