58: ◆JeBzCbkT3k[saga]
2018/11/14(水) 21:14:55.01 ID:Nn2yIfhz0
私が答えると、そど子の姿はすぐに群衆の中へかき消えた。
それがあまりにもあっけなくてしばし硬直していたのだが、ふいに寂しさにきゅうと心臓を撫でられた。
「さよなら」なんていう悲しい言葉を遣うのでなく「またな」と言っておけば良かったと少し後悔した。
しかし、初めに「さよなら」という言葉を選んだのはそど子の方だ。
責は向こうにある。
こうなればこの文句は一年後に言ってやろうと決意し、私は群衆へ背を向けた。
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