彼女は窓フェチの変態だった
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18: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/13(火) 20:53:20.66 ID:c+BVrGz60

「やあ、また会ったね」

 俺は再び心象世界を訪れていた。景色は昨晩と一緒だ。
 唯一違っているのは、クォ・ヴァディスの姿だった。
 昨晩の青年の姿ではなく、11歳ほどの少年の姿をしていた。

「僕は精神体だからね。物質世界の理から外れているんだ。だから時には子供であるし、若者の姿でいることもあれば、老人になることもある」

 現実に生きている者であれば、成長・老化は一方通行だ。だが彼は違うらしい。

「そもそも、年齢だけでなく容姿そのものが不定なんだ。だから、心象世界の持ち主の記憶を探り、気に入った姿を借りて、話し相手にとって『認識しやすい』姿になる」

 そういえば、彼の姿には見覚えがあるような、ないような。よくわからない。
 夢の中のぽやぽやした意識では、現実の自分をいまいち思い出せないこともある。


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