10: ◆uc9JpVKLUc[sage saga]
2018/11/12(月) 21:24:24.15 ID:AiF+zHKuO
やがて車は基地への道を塞ぐゲートへたどり着いた。
それと同時に年端も行かない少女が管理室から出てくると、僕の車の運転席のほうへ駆けてきた。
「お、お疲れ様ですっ!所属はどこですか?」
たどたどしく敬礼し尋ねてくる少女に僕も敬礼を返す。
「お疲れ様です。キサラギから配属されました『番頭』です」
それと同時に身分証明書を彼女に渡す。
おっかなびっくりとそれを受け取ると、彼女はそれに目を通す。
「あっ、確かに。ば、番頭さんですねっ!お待ちしておりました」
そう言うと彼女は管理室にとてとてと駆け戻りゲート開閉のボタンを押した。
それに敬礼でお礼を告げると開いていくゲートに車を滑り込ませる。
ここから僕の番頭としての仕事が始まる。
僕はそのスタートを、深い深いため息で受け入れた。
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