133:名無しNIPPER[sage]
2018/11/14(水) 17:58:23.75 ID:Y/T4qpNB0
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カラオケの日から、一週間が経過。
月曜日、朝のホームルーム。
モブA「せんせー、雨零は?」
担任「雨零さんは風邪が長引いてるみたいで今日も休みよ」
モブA「何それ、つまんない」
モブB「ほんとほんと。カラオケで何があったのか聞きたいのにねー」クスクス
オタク「雨零……雨零……雨零」ブツブツ
モブA「オタクは何か、いつも以上に気持ち悪いしー。絶対に何かあったってこりゃー」
モブB「不登校とかになったら面倒くさいよね。どうする、無理やり呼ぶ?」
モブA「でも、スマホの電源落としてるみたいなんだよねー。ほんと生意気」
モブB「家まで迎えに行っちゃうのはどうよ」
モブA「危険じゃないかなー。母親とかもいるし」
モブB「まいったなー」
勇者「何がまいったんだ?」
モブA(――!)ピカーン
モブA「ユーシャ君さー、雨零の家に行ってくれない?」
勇者「別に良いけど、なんで?」
モブA「せんせーも言ってたじゃん。雨零さ風邪なんだよ。プリントも溜まってきてるし届けてあげないと」
モブB「私達も行きたいんだけど用事があってね。代わりに行ってくれない?」
勇者「おー、そう言うことなら任せてくれ」
モブA「ありがとー、マジ助かる。じゃあ、これが雨零ん家までの地図ね」
勇者「了解!」
モブB「どう言うつもり?」コソコソ
モブA「ほら、ユーシャ君って世間知らずなところあるじゃん。だから、悪気なく雨零の元に押し込むんじゃないかなーって」コソコソ
モブB「なるほど!」コソコソ
勇者「何話してんだよ」
モブA「ううん、何でもなーぃ。これが雨零のプリントね。あと、これも渡しといて」
勇者「これは?」
モブA「私達からのメッセージだよー」
モブB「雨零のやつ、スマホの電源落としてるみたいでね。連絡取れないから手紙ってわけ」
モブA「恥ずかしいからユーシャ君は読んじゃダメだからね!」
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